さりげなくアロマティーク

ソムリエでアロマブレンドデザイナーの黒猫ばろきちの母が「香り」にまつわる話などをしていきたいと思います。

アロマティックなワインでリフレッシュ

ぼろきちです。

 

あ、間違えた、

ばろきちです。

ほろ酔いですにゃ。。

 

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華やかな香りがたまりませんにゃあ。。。

これは、長野県産のナイアガラというブドウ品種からつくられた白ワインです。

ナイアガラは、日本では北海道、山形、長野などで多く栽培されています。

辛口から甘口まで様々なタイプがありますが、フルーティーで飲みやすい軽い口当たりのワインです。

キリっと冷やして、夏のランチに気軽に合わせたい1本ですにゃ。

これぞ日本のアロマティックワインにゃ!

 

 

アロマとブーケ 

ワインの香りには、ブドウそのものの特徴を表している「アロマ」熟成によって生まれる「ブーケ」との二つがあるのですが、

アロマにも第一アロマと、発酵、醸造に由来する第二アロマとがあり、ざっくり言うと、アロマティックなワインとは、この第一アロマの香りが顕著なもののことを言うのです。

 

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たとえば、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ヴィオニエなどがありますが、どれも瑞々しさと華やかな香りが魅力の白ワインですね。

そんなアロマティック系品種と言われるワインについて、いくつかご紹介してみます。

 

代表的なアロマティック系ワイン

リースリング

最も代表的とも言える上品で繊細な味わいの高貴品種で、辛口から極甘口まで様々なタイプがあります。

透明感のある華やかな果実味と生き生きとした酸味が特徴的な味わいで、長期熟成にも向いています。

ドイツのラインガウ地方が原産地とされ、世界中で栽培されている国際品種ですが、約半分近くがドイツで栽培されています。なかでもモーゼルとラインガウが主要産地です。
他には、フランスのアルザス地方、オーストリアなど冷涼な地域での栽培が盛んです。
また、北イタリアや東欧諸国、ニューワールドではオーストラリアやアメリカ、ニュージーランド、カナダのリースリングのアイスワインも近年人気となっています。

マスカット(ミュスカ、モスカート、モスカテル)

マスカットは、その特徴的なムスク(麝香)の香りを持つブドウの総称で、ワイン用(醸造用)だけでなく、生食用としても世界中で広く栽培されており、多くの品種が存在します。
原産地はギリシャと言われ、古代からあるブドウ品種です。
ミュスカ・ブラン・プティ・グラン(フランスでの名前)が最も古くからある品種と言われ、マスカット・オブ・アレキサンドリアや、黒ブドウのマスカット・オブ・ハンブルグ(マスカット・ベーリーAの片親)などはその子孫になります。


辛口から甘口まで様々なタイプのワインがつくられます。
代表的なものでは、フランスではミュスカと呼ばれ、アルザス地方の辛口タイプが人気です。
イタリアではモスカートと呼ばれ、甘口タイプのスパークリングワイン「アスティ・スプマンテ」が有名ですね。また、微発泡の「モスカート・ダスティ」もとても人気があります。どちらもアルコール度数はやや低めで、飲みやすいタイプです。
瑞々しく爽やかな甘さが心地よい、マスカットブドウそのもののアロマが楽しめるワインです。

ゲヴェルツトラミネール

ゲヴェルツとはドイツ語で「スパイス」を意味し、トラミネールは北イタリア原産の「トラミナー」というブドウが起源ということからつけられた品種名とされています。

非常に個性的な香りを持ち、ライチやバラの花を思わせる独特でヴォリュームのある香り豊かなワインです。


主要産地はフランスのアルザス地方、ドイツのファルツやバーデン、イタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェなど、またニューワールドでは、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、チリなどの冷涼な地域でつくられています。


ライチ、ムスク、アプリコット、バラ、スパイスなど、とても華やかで個性的な香りは、まさにアロマティックなワインです。

なんといってもライチの香りが印象的で、ボディのある個性的なワインは、一度飲んだら忘れられない味わいです。

辛口のゲヴェルツトラミネールと合わせるなら、中華料理やエスニック、カレーなどがおすすめですよ。


ヴィオニエ

フランスはコート・デュ・ローヌ地方北部原産の白ワイン用ブドウ品種で、1980年代後半から広く世界中で栽培されるようになりました。

桃やアンズなどを思わせる特徴的な香りを持ち、リッチでコクのある独特な味わいのワインになります。
代表的な銘柄に、コート・デュ・ローヌのコンドリュー、シャトー・グリエがありますが、華やかさと上品な色気を感じさせるワインです。

ニューワールドでは、カリフォルニアやオーストラリアで近年高評価のワインが多くつくられています。

個性的でエキゾチックな香りは、癖になってしまうかもしれませんね。

まとめ

フレッシュでフルーティーな味わいの、華やかな香り豊かなアロマティックワインは、キリっと冷やして食前酒やデザートに、またエスニック料理にもよく合うワインとしておすすめです。

 

華やかな香りと優しい味わいが、 疲れたココロとカラダを癒してくれる、
幸せになれるワインですにゃ。。

 

ばろきち親子は今日も元気です。
ではまたにゃ。